好きが消えた話
ツイッターで書こうかなって思ったけどちょっとだけ詳しく書こうと思ったのでブログにしました
ちゃんと読んでもらうよう記憶を探りながら正直に書きます
もう10年以上前のことです
本屋さんでタイトルに惹かれ手に取った本がありました
たまたま偶然
シリーズものだったのでとりあえず三巻まで
その日の内に読みきって翌日には全巻購入……まだ完結前のその物語に私はすっかり夢中になっていました
まだツイッターもしていなかった私はその作品の主人公が大好きになっていて、ただただ物語を反芻し、彼の台詞を手帳に書き写し繰り返し夢想していました
物語自体は正直設定などに粗もありましたが登場人物の魅力が全てを凌駕していて、ほんの少し気になる粗すらも、むしろ魅力に感じました
だって世界は完璧じゃない
とにかく私は彼の一挙手一投足にうっとりしたり、彼の言葉にどきどきしたりしていて毎日彼のことを考えていました
そして物語とそこに生きる彼に夢中になって多分一年位たった頃、その物語がアニメ化されたのです
私は最初すごく嬉しかったしアニメがとても待ち遠しかった
アニメでの彼のビジュアルは想像とは全然違ってたけど、それでもすごく楽しみだった
アニメはアニメとして楽しむつもりだった……けど、想定外のことが起きた
アニメが予想の遥か彼方のレベルで素晴らしかった
あまりにも良すぎて
1話が終わる頃にはもうすっかり虜だった
私はアニメの彼に夢中になってしまった
毎日何度も録画をリピートしてDVDもすぐ予約してオンリーショップにもせっせと通った
今思ったけどツイッターしてたらきっと毎日絶賛してたと思う
その頃の私の一番の願いは死ぬときに彼の歌が聞きたい、だった
とても楽しかった
けど原作はまだ完結していなかった
どこまでアニメで描かれるのか一抹の不安がよぎっていた
だんだんアニメの終わりが近づき、どう計算してもラストまで尺がたりなかった
とても丁寧に描いてくれていたから途中で終わってくれて全然良かった
でも……足りない尺に反した何故ここで?のアニオリ回、嫌な予感
急激で強引なストーリー展開……明らかにテンポが変わった
それでも私は今まであれだけ丁寧に描いてくれていたから、きっと着地もちゃんとしてくれるはず、でも絶対時間が足りない
もしかしたら最終回は拡大二時間?それならいけるか
等と考えていた
そして最終回
それまでの物語が毎日リピートしていたのに対して最終回だけはリアルタイム一回見たっきりです
きっとあの最終回もすごく楽しんだ人もいると思う
ただ私はだめだった
好きが消えた瞬間をはっきり感じた
もしもアニメをアニメとして楽しんでたらって今でも思うけど
とにかく私の好きがこんなに簡単に消えるってことを知ってしまった
でも今これを書いてもう昔のことだしって思ったりした
そういえば先週だったかな棚の上にしまってたポスターが落ちててめちゃくちゃ懐かしいなって思ったんだ
悲しくも辛くもないただ好きが消えたお話しでした
長文すみませんでした(笑)